村上紘『いえのあいだで』
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『いえのあいだで』(日記的雑記帳「カイエ」2024)
著者・写真:村上紘
表紙デザイン:矢口莉子
仕様:B6判、無線綴じ、144ページ(うちカラー6ページ)
発行:2026年6月15日
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2024年に残した日記(カイエ)とエッセイ、そして写真を編んだ本です。
日頃から短い文章を書きつけていて、その営みに『日記的雑記帳「カイエ」』という名前を付けたところから、この本作りが始まりました。
箇条書きで書かれた日記本なので、どこからでも読み始められます。それでも、この一年は、異国で家を失い、身体のままならなさに見舞われながらも、スペインからベトナムまで移動を続けた年でした。「家に住むとはそもそもどういう状態か」「理想の家を探す、という見方でいいのか」など、家と家のあいだを漂いながら問い続けた記録でもあります。通して読むと、その流れが感じられるのではないかと思います。
フィルムカメラで撮った写真を、主にモノクロ、時折カラーで挟んで、読み応えのある一冊に仕上げてみました。
書くことは、自身の輪郭が剥がれ落ちていくように、ただ「書く」というよりも、「書きつける」という実感を伴う行為であるように思う。 (「はじめに」より)
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本文より
・生きることも、愛することも、パンをこねこねするように常に形を変化させたいという感じだ。本当の形があるとか、完璧にしたいとかではなく、こねこねして納得いくものに変えていく遊びをしているって感じ。孤独の形である螺旋っていうのは、そういうこねこねするプロセスなんだろう。
・場所を作ることは、開いて繋がることだよなぁ。きっと自分は生活を愛している。どこでだって暮らしていける。そこには生活があり、苦楽と共にあることを知っているから。スペイン語の「esperar」には、「待つこと」と「希望」という意味がある。待つことは希望でもある。「やってみたらいいじゃん」「行ってみたらいいじゃん」で終わらない言葉を探していくために、自分は言葉を尽くしていきたいのだ。
・重みを感じることは、人を信頼することかもしれない。見返りはなくとも、結果がどうであれ、その重さを感じること自体が、自分にとって価値のあることだと思えるんじゃないかな。責任感というのは、相手から求められたことへの返しというより、ずっしりと感じた重み自体に自分は価値を感じられる人間であると思えることかもしれない。信頼の形は、きっと自分の中にあるはずだ。世間で言われている「信頼」ではなく。
・紙の質感を説明するときに、「折ろうと思えば折れる感じ」と言っていた、あなたのゴリラ思考が可笑しい。
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今回のZINEのさらに詳細、ZINEづくりで感じたこと、「はじめに」の全文公開などを、以下の記事で書いてみたので、よろしければ!
https://note.com/hirochrs/n/nd2b535318a70

